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魂は孤独

オーガニックで有機的なものが一つであるわきゃないのに!

16年春クールのファミリー向け・通年アニメであったこと その2「ヒミツのここたま」、「リルリルフェアリル」

すでに夏アニメも始まり出しているが、前回に引き続き、ファミリー向け・通年アニメであったことを振り返る。

今回は「ヒミツのここたま」と「リルリルフェアリル~妖精のドア~」。

 

ヒミツのここたま

春で3クール目。なんだかんだ言ってずっと面白い。

春期は第27話「ハッピーハンター のぞみ&ビビット」から第39話「ハッピーハンター、遊園地へ行く!」まで。

 

物を大切にすると、その物の魂が、見習い神様「ここたま」になって具現化する。

そのここたま達と小学生の四葉こころちゃんの物語。

 

毎週、ここたま達がワガママを言って、めちゃくちゃをやり、主人公のこころちゃんを困らせるアニメだったが、2クール目のラストである26話で、別のここたま契約者、桜井のぞみちゃんが登場する。

 

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「人を幸せにすると出てくるハッピースター、それをたくさん集めると一人前の神様になる」など、こころちゃんもここたま達も、そして視聴者も完全に忘れていた設定を持ち出し、

毎日最低1個のハッピースターを集め、早く契約ここたまであるビビットを一人前にしてあげたいという。

「ハッピーハンター活動」と本人達は言っており、ちょっとヒーロー気取りっぽいところが、背伸びして大人なのぞみちゃんらしく可愛らしい。

しかも、異常な手際の良さでハッピースターを集めていく。

 

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(のぞみちゃんの契約ここたまであるビビット、他のここたまより表情が凛々しく、いかにも利発そうな子だ)

 

こころちゃんやここたまハウスのここたま達とは、あまりにも、あまりにも違う意識の高さと有能ぶりに視聴者は愕然とする。

冬クールの時にも書いたけど、

設定も忘れて毎日遊んでた連中とそれの面倒を苦笑いを浮かべながら見るこころちゃんの前に、設定を忠実に守っている人が出てきて「守れよ」とこころちゃんに注意してくるだけでもう面白い。

 

2クール目までも十分面白かったが、のぞみちゃんのおかげでグッと話の幅が広がり、今まで以上に盛り上がった3クール目だった。

新ここたまであるピンコとレンジがのぞみちゃんたちと絡む回、ノラたまトリオとのぞみちゃん達が絡む回など、作品を楽しむ上での視点が増えたことは大きい。

もうのぞみちゃんのいないここたまは考えられない。

 

春クールでよかった回をいくつか挙げていくと、28話「ここたまの契約更新!?」「スーパーはパラダイスだぐぅ!」の2本立て回。

どちらも見どころのある回だ。

前半の「ここたまの契約更新!?」は、ここたまがちゃんとここたまの責務を果たしているかをチェックする話。

ラキたまの無能ぶりをとことん露呈し、ビビットと比べて(ビビットやのぞみちゃん自身はほとんど出てこないが)、今までどれだけ遊びほうけていたかを明確に視聴者に再認識させる回だった。

 

後半の「スーパーはパラダイスだぐぅ!」はサブタイ通り、こころちゃんに迷惑をかけているここたまの中でも一番のヤバいモグタン回だ。

 

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モグタンの大友の間での通称は「害獣」「クソデブ」。

実際、初登場回で四葉家の食料を全部食いつぶしたり、他のここたま達のお菓子を全部食べ尽くして怒られるなど、見ていて「屠殺しろ」以外の感情を抱かせないナイスなキャラだ。

こころちゃんが、モグタンが売り物を勝手に食べてしまうことを危惧して「一緒にスーパーに行きたい」というモグタンを置いて、家族とスーパーに行く話。

モグタンは一人で勝手にこころちゃんのバッグに入り込み、結局スーパーにやってきてしまう。

 

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この悪びれない表情、殺意しかわかない。

 

結局、モグタンがスーパーでちょっとしたドタバタを起こし、そのためにこころちゃんが奔走するという、ここたまらしさが200%ぐらい詰まっている回で終始笑いっぱなしだった。

3クールを丸々終えた今でも、頭一つ抜けたカオス回だ。

 

26話、27話とのぞみちゃんに焦点を当てていたが、この28話の2本で「のぞみちゃんが登場しても、ここたまはここたまです」という印象を与えてくれたのもナイスだ。

 

その後も大体面白かったのだが、特に良かったのが第32話「めざせ!一等賞!!」。

勉強の成績はクラスで1位だけど、運動は苦手なクラスメイトの男子、青山君というゲストキャラがメインの回。

運動は苦手でも、運動会で障害物競走で1位を取りたいといって、必死に練習する青山君。

しかし、その特訓風景の彼の運動神経の鈍さに呆れ、このままでは1位は難しいと思うこころちゃんとのぞみちゃん。

のぞみちゃんはビビットの魔法で自分は勉強が得意であることを思い出させ、苦手な分野で頑張る必要が無いということを分からせようとする。

だが、こころちゃんはこのまま特訓を続けて、1位になれるように頑張るべきだと主張。

ケンカというほどでもないが、ここで二人は対立し、結局はこころちゃんの言い分でひとまずやっていくことになる。

その後、ここたま達の協力もあったりして、無事に青山君の特訓は完了し、運動会本番でも、1位になってハッピースターまでゲットして終える。

 

それを見たのぞみちゃんは最後「四葉さんもハッピーハンターだったのね」、「私とはやり方や考え方が違うけど」「これからはライバルよ」という謎の宣言をされる。

26話で登場以来、のぞみちゃんとこころちゃんは結構絡んでいたけど、こころちゃんが一方的にのぞみちゃんと仲良くしようとしていただけだった。

のぞみちゃんは、こころちゃんを「ハッピースターも集めず、ダラダラと色んなここたまをただ抱え込んでいる」ダメな契約者に見えており、少し見下していたきらいがあった。

だけど、ここから明らかにのぞみちゃんのこころちゃんに対する態度が軟化する。

そういった意味でもターニングポイントだし、良い回だった。

 

こうやって書くと、少しシリアス回っぽかったように思えるかもしれないけど、

モグタンが借り物競争での課題の「たまご」を食べつくしていて、そこからのドンデン返しがあったり、

サリーヌとパリーヌが双子でたまごを一つしか持っていないことをAパートでさりげなく説明していたのが、ラストで効いてきたり、

コメディ的にもシナリオ的にも非常に出来がいい。

 

次に良かったのが、ここたま史上一二を争う神回、第38話「ノラたまの想い」。

これは今までギャグ担当で良いポジションだったノラたまトリオのメイン回。

ノラたま誕生秘話に触れ、ここたまにしては珍しくお涙頂戴な内容だったが、それが実際にとても良くできていた。

 

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ノラたまトリオは2クール目登場だから、この記事では今まで深く触れてはいないけど、それまでのここたま達とは一味も二味も違うキャラクターだ。

俺の主観だけど、ネットでの人気も高いように思うし、俺もとても好きだ。

かなりの愛されキャラとして十分に育ってきたところで、この回を入れてきたところもポイントが高い。

 

春クール最後の39話「ハッピーハンター、遊園地へ行く!」も良い。

こころちゃんとのぞみちゃんが一緒に遊園地で遊び、そこで泣いてる迷子の男の子ために二人で奮闘するという、4月から6月を総括するような内容は感慨深かった。

しかも、来週から、二人で「ここたまランド」を作ることにも決定。

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7月からも引き続き、楽しみだ。

 

ヒミツのここたま あそびたっぷり! ここたまランド

ヒミツのここたま あそびたっぷり! ここたまランド

 

 

リルリルフェアリル~妖精のドア~

 

今期で一応2クール目。なぜか2月から始まっている。プリキュア以外で2月スタートは珍しい。 

今期は第9話「ローズが大好き!」「フェアリルイースター」から第21話「課外授業!行先はビッグヒューマル!?」、「フェアリルチェンジでヒューマルに変身!」

 

正直スタートは弱く、2月3月は「おともだちを大切にしようね」的なちょっと良い話が毎週繰り返される程度だった。

プリキュアやここたまと比べて面白くないな」っていうのが、3月までの感想だったんだけど、4月になってから突如化ける。

 

明らかにおかしくなったのが、第11話「リルリルシャボリル!」「レオン先生の変身学」でのBパート。

その元凶は、この回で初登場でサブタイトルにもなっているレオン先生だ。

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中々にキツい見た目だが、更に声が阿部敦*1

オネエキャラっていうのはいくらでもいるけど、化粧バッチリでおっぱいも大きくて露出の激しいキャラから男の声が聞こえてくるのは結構辛い。

しかもこのアニメでは完全に浮いているデザインだ。

 

レオン先生は変身学の先生。変身学とはその名の通り、何かに変身するための魔法。(名前の由来はカメレオンのレオンだと思われる)

それまでは普通の子ども向きアニメだったのが、このレオン先生と変身学のせいでカオスなアニメに変貌する。

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可愛く成功する子もいたが、これは少ない方。

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かなりの狂気に満ちたキャプだ。

 

そして挙句の果てにはレオン先生のファッションショーまで始まる。

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「オエッ」という言葉しか出てこない絵が、5,6枚立て続けに出てきた。

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理解が追いつかないほど濃い画面が続いたが、オチは主役のリップ。

 

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ぎょええええええええええええ!?

それまで、ほとんどのキャラが2頭身だったアニメで突如リップが人間みたいなサイズに!

 

しかもレオン先生は「まさかいきなりこの姿になれるなんて……」と驚く。

「っていうことは、全員いつかこういう姿になるのかよ!?」なんて冗談で思ったりもしたが、これが本当に後々重大なことへ繋がっていくとは……。

 

それまでのほのぼの妖精劇場で、突如色んなことが起こり、かなり度肝を抜かれた回だった。

 

続く、リルリルフェアリル~妖精のドア~ 第12話「このドキドキって何!?」「美しすぎるボクたちさ~」 も凄い回だった。

Bパートの「美しすぎる~」は、なんとフェアリルの害悪であるイケメンジョフェアリル*2とレオン先生という強烈な組み合わせで話が進行する。

 

 美しいはずなのにモテないイケメンズ。

そこでレオン先生がやってきて、モテるためのアドバイスをする。

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そして、リポビタンAのCMのパロディで肉体改造に励むイケメンズ。

 

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もう何のアニメか分からないぐらい驚異的な絵面だ。

しかも、皆と同じサイズだったイケメンズが、なぜかレオン先生たちと同じサイズに。

誰だか分かってもらえず、皆からは距離を置かれるようになる。

 

これでもモテないので、更に凹むイケメンズ。

そんな様子を見て、レオン先生がまたアドバイスを出してくる。

そのアドバイスを受けて、更に美しくなったイケメンズがこれ。

 

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 コワイ!

 

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その後、真ん中の元はサボテンだったヤツが女の子(あじさい CV久野美咲)から手紙を貰い、ラブレターだと舞い上がる。

 

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嫉妬に燃える他のイケメンズ。

 

実はサボテンのとげにあじさいの髪飾りが引っ掛かっていたというだけのクソオチで終わるんだけど、その顛末を見たレオン先生が「どうしてうまくいかなかったのかしら?」というふざけたセリフで終わる。

お前はそのイケメンズを見て何とも思わないのか!?

 

というように、レオン先生が来てから、このアニメの雰囲気がかなり壊れた。

とはいっても、ここまでぶっ飛んだ回は、またイケメンズが主役の16話Bパート「イケメンジョダンスでビュ~チフォ~!」ぐらいなんだが。

それでも、レオン先生はレギュラーとして溶け込み、楽しい画面にすることに一役買い続ける。

 

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画像は悪い子を捕まえるレオン先生。

 

もう一つ、フェアリルは4月になってから大きな変化があった。

話は前後するが、12話のAパート「このドキドキって何!?」である。

これはひまわりとダンテがほぼ恋人同然の仲になるという話だ。

それまでほのぼの友情劇場だった本作だったが、突然、カップルが誕生する。

 

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どうでもいいが、この後に先ほどの「美しすぎる~」である。

 

「まあ、たまにはそういう回もあるだろう」と思っていたのだが、突如このアニメは恋愛推しになる。

14話Aパート「きんぎょ先生の恋愛学」でこのカップルがケンカして仲直りする話。

15話(この回は1本だけ)「謎のイケメンコーチ登場!シャボリルの戦い」ではジャスミンがコーチに惚れる。

16話Aパート「不思議なかすみ」ではすみれとかすみのフラグが立つ。(というよりほぼカップルに)

更に17話Aパート「恋とはどういうものかしら」、未だに好きな相手ができないローズが「恋を知らなければ」と焦る回だ。

このように怒涛の勢いで恋愛の話が続けられる。

 

他の女児アニメに比べると「ぬるい」アニメだったのが、

今期から一気に「恋愛」という、女児アニメでは中々踏みこまないテーマに果敢に挑戦するアニメになった。

 

もう一つ、大きな変化が人間界(ビッグヒューマル)にもスポットが当たったことだ。

 

それが13話Bパート「フェアリルドアのこちら側」。

今までは1話での活躍以降、冒頭のナレーションとCパートの解説以外、なんの出番もなかったフェアリル性愛者こと花村望くん(以下、性愛者くん)がなんと主役に。

性愛者くんが普段どんな生活をしているかが描かれる。

 

中学生男子なのにフェアリル探しに夢中というイタい子で、「絶対いじめられるだろ」と思っていたのだが、

「まさかの!」「女子に!」「モテモテ!」 でキレそうになった。

 

いきなりのビッグヒューマル側の話になってかなり戸惑ったが、続く14話のBパート「おばあちゃんの思い出」でも、性愛者くんの話に。

そもそも性愛者くんはフェアリル研究家のおばあちゃんの影響でフェアリルを追っている設定だった。

そのおばあちゃんが初登場し、彼女がフェアリル研究家になったきっかけの話を聞かされる。

 

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という、フェアリルゴール(リトルフェアリルで一番偉い人)の過去が一緒に語られるというまさかの展開。

 

しかも、この回のAパート「きんぎょ先生の恋愛学」では、恋をするとフェアリルは人間サイズに変身することがひまわりとダンテで説明されている。

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そして、おばあちゃんと大きくなったフェアリルゴール。

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完全に異類婚姻譚*3じゃないか!

 

まあ、実際は、リトルフェアリルの危機にフェアリルゴールは帰らざるをえなくなり、そこでおばあちゃんとは別れてしまったとのこと。

おばあちゃんはその後、普通の人間のおじいちゃんと出会い、幸せな結婚をしたらしい。

 

「あれ? じゃあ、いきなり人間の姿に変身できたりっぷは……」

という視聴者の予感を推し進めたのが、少し飛ぶが、今期最後である第21話「課外授業!行先はビッグヒューマル!?」、「フェアリルチェンジでヒューマルに変身!」である。

 

なんか冒頭でいきなり「ビッグヒューマルへ課外授業に行きます!」とフェアリルマージが宣言。

りっぷは「笑顔の素敵なヒューマル」(性愛者くん)に会いたいと言って、フェアリルマージに直談判する。

そこで「会ってはいけない!」とキツく言われたりするのだが、色々あって許可が下りる。

もう完全にりっぷは性愛者くんが好きということがこの回で明確になった。

 

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(なぜか微妙にエッチな変身バンクまで作られる)

 

そして、もう放映済みではあるが、夏クールに該当するので、詳細は3か月後のまとめにするが、

 

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とうとう全員がヒューマルに変身し、ビッグヒューマルへの課外授業。

ビッグヒューマルのホームステイ先はまさかの、性愛者くんのおばあちゃん。

ここたまハウスみたいなものも出てきたりと、7月からどうなるか楽しみだ。

 

りっぷと性愛者くんの出会いは?

そしては恋愛的につながるのか!?

こちらも夏クールの展開が楽しみだ!

 

 

リルリルフェアリル フェアリル大図鑑

リルリルフェアリル フェアリル大図鑑

 

 

*1:とあるシリーズの上条当麻バクマン。のサイコーなど。中堅どころになってきた証なのか、最近変な脇役で見かけることも多い。なお、フェアリルは一人の声優が何役もやっていることが多く、他にオリーブなども演じてる。

*2:食虫植物などがモデルのフェアリル。なぜか自分たちを「美しい」と思い込んでおり、いつも互いを褒め合っている。しかし、実際は醜悪である。

*3:異類婚姻譚 - Wikipedia