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16年春クールのファミリー向け・通年アニメであったこと その3「カミワザ・ワンダ」、その他

ようやく春クールのファミリー向け・通年アニメ振り返りも今回で最後。

最後は「カミワザ・ワンダ」、それからその1でも挙げた通り、趣向は違うが「スポンジボブ」、「MONSTER」(再放送)、「銀河旋風ブライガー」(再放送)も合わせて取り上げる。

 

カミワザ・ワンダ

ただでさえ他のアニメより遅い4月16日スタート予定だったが、熊本震災の影響で1話が予定より更に1週間遅れて4月23日から始まる。

本ブログでも「春アニメの1話を大体見た」という記事にも載せられなかったし、大体のアニオタは新番ラッシュが終わったこと、

土曜の朝7時という結構早い時間も相まって、その存在感はかなり薄い。

 が、意外と面白く、スルーは少々勿体ない。

 

ストーリーは「ワンダー星」という機械でできた犬みたいな生物が住んでいる星に、「バグデス」という悪いヤツが攻めてくる。

ワンダー星は「プロミン」というプログラム生物(?)によって成り立っていたが、プロミンがバグデスの手によって「バグミン」に改造され、そのバグミンによってワンダー星は滅ぼされる。

しかし、唯一の生き残りである、ワンダー星の王子「ワンダ」は脱出、バグデスが次に狙うであろう知的生命体が他にいる星、すなわち地球へとやってくる。

主人公のユートは、宇宙からやってきたワンダと出会い、バグデスのしもべ達が操るバグミンと戦う。

 

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見事なのがOPテーマ。そして、それを歌うDAIGO。

AIGOといえば「ウィッシュ」、「姉がBL作家」、「北川景子と結婚」、「そのくせブシロードと懇ろで木谷社長と濃厚なホモセックス」ぐらいのイメージしかなく、恥ずかしながら彼がまともに歌っているのは初めて聞いた。

コテコテのアニソンなのだが、それを妙にカッコ良く今風に歌い上げているのはポイントが高い。

しかも、彼自身が作詞・作曲だ。

特にこのOPの歌詞は本当に素晴らしい。 

どこが素晴らしいかというと、この曲を覚えるだけで本編のバトルの流れを全部把握できる。

 

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 (1:25からOP)

 

歌詞をそのまま書くと何かに引っ掛かりそうだからアレだから、変に分解して書く。

詳細は上に貼った公式の動画で確認してほしい。

 

カミワザフラッシュでバグミンを見つけて、

カミワザプロカでプロミンを呼び出して、

カミワザショットで バグミンを捕まえる。(ここでユートの「ちょっくら本気出しますか」という決め台詞が入る)

カミワザデバックでバグミンを浄化してプロミンに戻す。

 

この毎回必ずある行程をOPテーマだけで説明するのは本当に素晴らしい。

本編の一つ一つの動作も非常に凝っている。

カミワザショットを構えるときは必ずカッコ良いカットになるし、カミワザショットやカミワザデバック中、いちいち、力を込めてバグミンが暴れるのを押さえる。

こんなの、オモチャを買ってもらった絶対にマネするでしょ。

 

EDもかなり凄い。

主役のワンダが歌う「サンバdeワンダ」。

ワンダ役は山口勝平

ワンダは彼が凄い高い声を出して演じている。

勝平さんが高い声を出せるのはアニオタなら別に誰でも知っているけど、ワンダの声のまま、テンポの早い曲を歌っているのは、さすがに驚いた。

 

しかもノリの良いダンスまでついており、最近の子ども向きのポイントも押さえている。

 

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そして、突如、10話から何故かワンダの横で小島よしおも踊り出す。(動画は2:37から)

いつの時代も小島よしおが嫌いな子どもはいないだろうし、彼の凄さ(筋肉とか表情とか)が非常に分かる凄いダンスになっている。

 

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内容は子ども向きらしくかなりのギャグ調で、テンポもよく、楽しく見れる。

キャラクターも魅力的なものが多く、特に久野美咲の妹は久野美咲なので可愛い。

 

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その他、フェアリルと殺し合いをしているジャンケンや超短編のCパート「プロミンズ」など、毎週非常に充実しており、楽しみなアニメだ。

 

 

 

スポンジボブ

1999年からアメリカで放映されている向こうの人気番組。

日本ではNHKの教育テレビで定期的に放送されている。

 

ウィキペディアに各話リストはなく、日本人向きの公式サイトにも特に案内などもなく、ググっても第何シリーズの何話なのか、よく分からないことになっている。

しかも既に放送済みのシリーズでも、本国では放送されているけど日本では未放映、みたいなエピソードもあったりするのかもしれない。

日本で放映されているのが第何シリーズなのかよく分からない。

マジで情報ください。

 

そんな感じの今作であり、多分1年ぶりぐらいにまた始まった。

 

いかにもアメリカらしいギャグが満載の作品。

嫌われ者だけど、夢にも自分が嫌われているとは思わない、毎日人に迷惑をかけながら幸せに生きているスポンジボブと、ビギニ・ボトムという町の仲間達との物語。

 

スポンジボブの魅力を語り出したら、いくらあっても足りない。

実際、大学生の時にスポンジボブについて語るラジオ番組も作った*1ぐらい、スポンジボブが大好きだ。

 

春クールで特に面白かった回は「スポンジボブ家族旅行」。

各キャラクターが喜びそうな嘘の名目でパーティの招待状を配るスポンジボブ

皆、それぞれ呼ばれた理由を楽しみにスポンジボブの家に集まるが、スポンジボブは「実は嘘」、「本当は僕の家族旅行の写真をスライドショーで見る会だよ」などという想像を絶するクソ過ぎる理由で皆を呼び出していた。

帰ろうとする皆を引き留め、スライドショーを開始。そこから、家族旅行のシーンへ入っていく。

 

これ以降は文字にするのは不可能なぐらい、意味の分からない展開が続く。

交通事故にあった反動で月に行ったり、そこからすぐに戻ってきたのに全員ノーリアクションだったり、「旅だ♪」というラップ調の曲をみんなで歌いだしたり……

色々あって、謎の地下世界に行ってしまい、そこで冒険するだけで精いっぱいで、家族旅行が台無しになった。

と思ったら、夢落ちで、その後、また家族旅行に出かけられてハッピー、という感じで終わる。(最初のスライドショー鑑賞会には戻らない)

長い間スポンジボブを視聴しているが、歴代でも1,2に入るレベルの狂気に満ちた回だった。

 

あと、サブタイやいつ頃放送したかは覚えてないけど、(公式に「これまでのお話」がない上、誰も実況まとめなどを作っていないため)

 

スポンジボブとパトリックが、ゴルフをしてたらイカルドの家をめちゃめちゃに破壊する話

・サンディが自分の発明品である「何でも元通りに直す銃」の性能を試すため、わざとスポンジボブとパトリックに自分の家を壊させる話

スポンジボブとカーニさんが造幣局の見学をする話

 

などが特によかった。

 

・MONSTER(再放送)

TOKYO MXで深夜に再放送。本放送は2004年。

深夜アニメながら1年半放送した珍しい作品で、春クールは第14話「残された男・残された女」から第26話「秘密の森」まで。

 

ちょうど1クール終えた辺りでは「ぐえー、あと1年以上もヨハンとこんな追いかけっこするのか、しんどいなぁ……」と思っていたのだが、

今はめちゃくちゃ面白い。

特に15話からはドイツの極右組織がヨハンを第二のヒトラーにしようと動き出し、ヨハンを呼び出すためにトルコ人街を焼こうという残酷な計画を実行しようとしていた。

 

テンマはもちろん、ニナや捨てキャラだと思われていたディーターやオットーまで、トルコ人街を守るために奔走する。

非の打ち所がないぐらいよくできた群像劇で、15話から17話まではとんでもない緊張感だった。

 

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(極右組織の幹部、赤ん坊。赤ちゃん言葉を使うチビハゲのおっさんという強烈なキャラクター。声は熊倉一雄。まさかアニメで聞けるとは思わなかった。)

 

18話以降はしばらく落ち着き、一話完結の短編的な話になっているが、どれも素晴らしい出来になっている。

毎回のようにどうでもいい捨てキャラが出てくるのだが、一人一人に、魅力的な人間味を与えながら、その話のうちに何かしらの結末をちゃんと見せていく。

長編でありながら、短編としても毎度異常な完成度を誇る浦沢直樹は本当にすごいし、それをきっちりアニメ化していくスタッフにも感謝しかない。

 

特に傑作なのが、第21話「幸せな休日」。

ニナの義理の両親を殺した、カス警官にニナが復讐しに行く話だ。

ニナの義理の両親を殺したカス警官なんて、それまではニナの義理の両親を殺したカス警官以外の何物でもなかったわけだが、

わざわざ、彼が新しい家族を持って、幸せそうにしているという光景を視聴者に見せてくる。

そういう人間性を持ってしまった彼に対し、ニナは激昂しながらも、殺せなくなってしまう。

 

上述のやり取りをした後、カス警官のせいで、今度はニナがヨハンの信者にさらわれてしまう。

罪悪感にかられた彼は「新しい家族を大切にしたい」、「このまま幸せに暮らしたい」という葛藤を抱えながらも、ニナを助けに行き、そこで命を落としてしまう。

 

もう100点満点中1000000000000000点ぐらいのシナリオ。

これがたったのテレビアニメ1話分だ。

ニナの両親を殺したカス警官の、「良いところ」「人間性」を見せて、最後に見せ場を作ったうえで、悲しい結末を与える。

端的に言って、最高の出来だった。

 

先日、ツタヤでもPLUTO*2も借りてきたのだが、これに似たような話があった*3

浦沢直樹ってこんな悲しいことばかり考えていて、うつ病とかにならないのだろうか。

 

話はズレたが、25話「木曜日の青年」から、それまでのレギュラーキャラクターはパタリと出なくなり、新章に入る。

殺人鬼ヨハンと、彼と同じ大学に通うキャラ達がレギュラーとなって、今までにはない視点で作品が展開している。

3クール目も全く飽きそうにないし、まだ1年あることを喜ぶボディになった。

 

銀河旋風ブライガー(再放送)

 TOKYO MXで夕方に再放送。本放送は1981年。

春クールから金曜日に時間帯を移動。

今期は9話から18話。

 

古すぎたり、そのために音質が非常に悪くて聞き取りづらかったり、ロボットアニメなのにロボットは完全にオマケだったり、色々ツッコミどころも多いが、慣れてきたら楽しくなってきた。

 

だんだん、各キャラクターの過去に触れる話なども多くなり、そういった意味でも見どころは多い。

特にボゥイがレースに出る回、お町の初恋の人が出る回、アイザック父親の仇が出る回、ボゥイがお世話になった孤児院が出てくる回、双子が自分の両親の仇をとる回が良かった。

 

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一か月休んだ。

 

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*1:筆者は放送研究会というサークルにいた

*2:全8巻。手塚治虫鉄腕アトム「史上最大のロボット」をリメイクした作品

*3:特にノース2号編