魂は孤独

オーガニックで有機的なものが一つであるわきゃないのに!

2016年春アニメ総括 「キズナーイーバー」・「12歳。」・その他

夏アニメがようやくそろった時期だが、前回まで通年アニメの春クール振り返りにかなりの熱量を割いてしまい、未だに春アニメのまとめができていない。

相変わらず世間の流れから遅れることになるが、書いていこうと思う。

 

chiharu-tknzm.hatenablog.com

 

1話の段階でつけた期待度ランクは以下の通り。

 

◎:ジョジョ、ニンジャスレイヤー、ガンダムUC、ヒロアカ、12歳、双星の陰陽師、カバネリ、スポンジボブキズナイーバー

 

○:うしおととらくまみこジョーカーゲームクロムクロ、RINNNE、はいふり

 

△:逆転裁判SUPER LOVERS、坂本、マヨイガ

 

前期からの継続:プリキュア、ここたま、フェアリル、MONSTER再放送、ブライガー再放送

 

終わったのと終わってないのとで分けてみていこうと思う。

 

今期、終わってみて最終的に一番良かったのはキズナイーバー、次点で12歳。

 

終わった作品

 

キズナイーバー

春クールで一番面白かった。

TRIGGERの新作。

脚本にネームバリューのある岡田磨里を起用し、その名前を前面に押し出していたが、監督の小林寛はテレビシリーズでの監督は初、その他メインスタッフも、あまり名前を見たことがない若手ばかりだった。

TRIGGER=今石監督のイメージ・作風で良くも悪くも固まってきていたが、それとはまったく違ったテイストで、若手スタッフがこういった面白い作品を出せることはとても喜ばしいことだと思う。

 

なんとなくウテナピングドラムの幾原監督を彷彿とさせる作風だったが、そこにTRIGGERらしさや若手スタッフたちのオリジナリティもあり、かなり新鮮味のある作品だった。

 

同じ形のキズを体に刻むことで、痛みや感覚を共有し、分配する「キズナシステム」という実験に巻き込まれた7人と、その実験の中心にいる園崎法子の物語。

人が互いの「痛み」を理解し合い、真の「キズナ」で結ばれれば、人間は幸せになれるという考えの元で行われる実験。

「感覚共有」も、「何らかの方法で互いを繋ぐことで人類を幸福に導く」という思想も、色んな創作物で結構使われているネタだが、

これを組み合わせて独特な展開で魅せてくれた。(感覚共有系の作品はあっても、7人も繋げてしまうのは初めて見たかもしれない)

 

途中、一番難しい背景を抱えていた穂乃香ちゃんにスポットが当たり続けたり、ドロドロの恋愛関係が展開されたりと、回によって話の方向性が変わったりもしたが、

そういった中でも独特なテーマは貫かれていて、とっ散らかった印象は全くない。

むしろ、そのおかげで飽きることなく、毎週何が起こるのか楽しみにしながら見ることができた。

 

それまでの全てが繋がる最終回は見事の一言。

一見話が色々な方向に広がっていた今作だが、無駄なことは何一つなく綺麗に終わったのは美しかった。

 

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最後の穂乃香ちゃんの演説は本当に良かった。

 

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のりちゃんが痛みとキズナを手放し、かっちょんに痛みが戻る終わり方は「そうきたか」と思わず唸ってしまった。

ずっと面白いアニメだったが、その面白さが最終回でピークに達して、そのうえで綺麗に畳むアニメは中々ない。

 

他にも長く色々書きたい気もするんだけど、この作品が言いたかったことは最終回で全部ストレートに言われている。

考察などを必要としない素直さ、みたいなものも今作の良さの一つだろう。

 

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MVPキャラだった新山仁子。

第一印象は天然の頭がおかしい女の子だったが、この子がこの作品で一番まともで良い子だった。

話が暗くドロドロした時も、彼女という良心がいたから見ることができた。

一番皆がバラバラになったときも、優しくも強い意志で皆を繋ぎ止めた姿は素晴らしかった。

 

仁子役の久野美咲可愛い!!久野美咲最高!!!!

 

 

 

・12歳。~ちっちゃな胸のトキメキ~

TOKYO MXながら、平日の夕方に放送という珍しいアニメ。

色んな意味で、こんなものを深夜にやっていたらこの世の終わりだが。

最終回が全然最終回らしくなく、最後に2期が秋クールにやることが予告される。

 

12歳。〜Boyfriend〜」は初めて彼氏ができた小学6年生の少女が、戸惑いながら恋愛体験を積んでいくラブコメディ。クラスの男子がエッチないたずらをしてきたり、自分はまだなのに周りの子がブラジャーを着け始めたり、思春期に差し掛かる少女のピュアな悩みが描かれる。

 

こちらの文は12歳。の原作の連載が始まったばかりの頃の公式のあらすじ解説。

アニメ化に際し、何故か掘り起こされ、今作を視聴するアニオタの間で流行した。

というか、後半部分が実況のハッシュタグに使われたりもした。

確かに声に出して読みたい日本語感は強い。

 

タイトルとこういったあらすじのせい(アニメ公式サイト1話のあらすじも名文)で、結構性的に危なそうな感じで、大友(俺含む)のしょうもない期待は煽られていたが、

始まってみると非常にピュアな内容で、心を打たれた。

「変な期待をしてごめん」と心の中で謝り、その後は恋する12歳の女子の気持ちになってみることができた。

 

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(他のアニメを見ている時に入るCMでの、花日の最後の一言は「一緒にキュンキュンしちゃおう!」だった)

 

12歳は少女マンガとしては画期的なことが多かった。

 

○12歳のここがすごい その1「1話で付き合い始める」

1話で主人公の花日と彼氏の高尾が付き合い始める。

通常の少女マンガの場合、どうやって付き合えるようになるかに注力し、付き合い始めたあとはつまらなくなることも多い。

しかし、今作では1話で付き合い始める。

12歳同士で付き合っているとどんなことが起こるかを描くことに注力されており、結構斬新に感じた。

 

○12歳のここがすごい その2「カップルが2組存在する」

少女マンガによくあるのが、彼氏にライバルキャラが出てきて主人公を口説きだす展開だ。

長く連載している少女マンガはこういったテコ入れをよくする。

キャラを増やせば話は広がるし、色んな恋愛模様を描くには欠かせないイベントではある。

が、よほど注意しないと、主人公ちゃんが単なるビッチに見えてきてしまい萎えたりもする。

 

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(一応12歳にもそういうポジションの堤くんがでてきたが、4話で登場、5話でちょっかいをかけてきて、6話で高尾に敗北、その後あっさり退場という流れには結構驚いた)

 

しかし、今作では2話でもう一組のカップル、、結衣×桧山が誕生する。

子どもっぽい花日と12歳とは思えない精神年齢の高さと余裕を持つ高尾、お姉さんっぽい結衣と不器用で口下手な桧山というタイプの異なる2組のカップル。

七夕や花火大会などのイベントも、タイプの違う2つのカップルを見ることができるので、「一粒で二度おいしい」を実現。

少女マンガの付き合うまでの過程をすっ飛ばした分、早く飽きてしまいそうなところを、テコ入れがなくとも、飽きさせない工夫を感じる。

上述の通り堤くんがいたし、2期から結衣にちょっかいをかけようとする嫌な感じの男子が最終回で顔を出したが、

主人公をビッチっぽくしてしまう弊害をうまく緩和している感じがある。

 

今後の少女マンガのスタンダートの1つになりそうなぐらい素晴らしい様式を作り上げたし、多くの作品が見習ってほしい。

 

○12歳のここがすごい その3 第8話「ナマエ」

この回は「花日が彼氏の高尾に下の名前で呼んでもらうために色々画策するも、失敗して言って貰えない」だけで終わる。

いいですか! この回は「花日が彼氏の高尾に下の名前で呼んでもらうために色々画策するも、失敗して言って貰えない」だけで終わるんですよ!!!!!!

凄くないですか!?

「彼氏なんだからそろそろ下の名前で呼んで欲しいよ~、でもそのことを直接言うのは恥ずかしいよ~」って言って、呼んで貰えるように遠回しな会話を試みるも呼んで貰えない、それだけで終わるんですよ!

「こっちから下の名前を呼べば、向こうも自然と呼んでくれるようになるはず」って思って、高尾を下の名前で呼ぼうとするけど、恥ずかしくて言えないんだよ!

ピュアかよ!!!

こういう恋愛がしたい! 俺も12歳の女子になってこういう恋愛がしたいよ~~!

 

 

・ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン(地上波版)

去年、ウェブ配信限定で放映されたアニメの再放送。

「地上波版」、「スペシャルエディシヨン」などと銘を打ち、

 

では、すでに配信版の「フロムアニメイシヨン」を見た人にとって「スペシャルエディシヨン」に新たな驚きは無いのか? そんなことはありません。それはやがてニンジャのように突然に明かされるでしょう!

 (公式ブログより引用

「ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン」の地上波TV版が4月より放送開始! - ニンジャスレイヤー公式ファンサイト:ネオサイタマ電脳IRC空間

 

このように期待を煽っておきながら、UCみたいに作画等の手直しもなく、本当にただ垂れ流しただけだった。

全話を録画と同時にブルーレイを再生して確かめたので間違いない。俺の見落としが無ければ、だが。

 

更に、ネット配信版はネット配信だからか1回の時間がかなりいい加減で、そのままテレビで流すには長すぎる回も結構あり、テレビ放映用にテキトーなシーンのカットもかなり見受けられた。

「地上波版」、「スペシャルエディシヨン」といったわりに単なる配信版の劣化でしかなく、この裏切りにはファンとして結構頭にきている。

ニンジャスレイヤーの広報は、ネオサイタマだったら惨たらしくインガオホーで死んでいる。

 

「ファック」、「マッポ」、「ベトコン」などの単語は音声が加工されており、ニンジャスレイヤー独特のアトモスフィアも損なわれていた。

しかも、「マッポ」に至ってはくまみこで響ちゃんが加工無しで発言している。

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くまみこよりサツバツさが劣るニンジャスレイヤーは見たくはなかった……。

 

くまみこ

前半は非常に面白いアニメだったが、終盤から見ていて不快な気持ちになるアニメだった。

更に最終回では炎上騒ぎにまでなり、はちま刃やらかすというハイエナがたかる残念なコンテンツに成り下がった。

 

最初は田舎者でコミュ障の女の子が、都会の学校に行くために世の中の勉強をしていくという感じだった。

世間知らずのまちが、現代の文明に触れて、存在理由を理解できないことによって生まれるギャグや、ヴィレヴァンを初めて見た時のあるある反応などを楽しむアニメだった。

 

原作は読んでいない人間の意見になるし、どこまでが原作通りでどこからがアニオリなのかは知らないが、

あからさまにおかしくなったのは8話、良夫がまちを騙してスーパーのバイトの補充要員に投入した回。

それまでも良夫はデリカシーの無さが目に余るキャラではあったが、この回は本当に「最低」の一言だったし、全く面白くなかった。

 

続く9話でも、良夫は今度村中を騙してCMを作るという嫌なことをやり、この辺から、全体のために個(まち)を犠牲にするというやり方が浮き彫りになってくる。

7話までは普通に楽しんでたから「うーん、まあ・・・まあ・・・こういうこともあるよね」程度で流していたのだが、ここから更に酷くなる。

 

村おこしのために、嫌がるまちを無理矢理アイドルに仕立て上げ続けていくのだ。

ここから見るに耐えない胸糞悪いだけの話が最終回まで続くのだが、「ここまで来たのだから」と最後まで見てしまった。

最終回では通称カミーユエンド*1とまで言われるほど、アレなラストを迎えてしまった。

 

炎上したのが最終回だったので、最終回が酷かったと思われがちだが、そうではない。

終盤はずっと酷かった上に最終回はそれが最悪の形で着地したために、それまで溜まっていた鬱憤が爆発したというのが正解だろう。

俺個人の感想としては、あの最終回は、それまでの積み重ねを見れば当然の帰結で、別段驚いたりするほどのものでもなかった。

 

ここまでなら「原作通りの時は面白くて、アニオリはクソだった」というよくある話だったのだが、(炎上はやりすぎだとは思うが)

このアニメは更に、最終回放映後が最悪だった。

 

まず、原作者がクソみたいなブログを上げる。(該当の記事は削除済み)

詳細な内容は各自ググって欲しい。(もっと言うと、はちま刃やらかすがトップに出てくるのを確認したらその記事を開かないでそのままブラウザを閉じてこの話は忘れてほしいが)

 

「スタッフに任せたし、チェックもしてないから文句を言う権利はないけど、一ファンの意見としては酷かったですね」(要約)

原作者という絶対的に有利で確実にマウント取れる立場の人間が、まともな大人とは思えない無責任な言い方をするのはひどすぎる。

「任せたなら黙っとけよ」、「それじゃあ、終盤つまらなかったのは、チェックしなかったお前のせいじゃねーか」など、色々言いたくもなる。

 

SHIROBAKOの悪徳編集者みたいに、アニメスタッフと原作者が絡まないように嫌な根回しされたとか、受け手側が想像もできない様々な裏事情があるのかもしれないけど、

原作者のお前がそういうこと言ったら、もう100%お前が悪いんだよ。 

いくら終盤が酷かったとはいえ、1クール見てきて愛着もそれなりにあったアニメを、「原作者ごとき」の発言で全部台無しにされた感はあり、残念でならない。

 

しかも、まだ終わらないのが俺たちのくまみこ

もう新しい夏アニメが始まって、みんなくまみこのことなんて忘れかけており、黙っていれば自然と風化したはずなのに、

作者のブログ投下から2週間以上経った、非常に、ひじょ~~に遅いタイミングで公式サイトが以下のような文を発表。

 

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闇は深い。

 

僕のヒーローアカデミア

超面白かった。

大体の人が特殊能力を持ち、それを生かしてヒーローをやっている世界観で特殊能力を持たないキャラが主人公。

努力だけで他の特殊能力者と張り合っていくという、今までありそうでなかった感じが良い。

 

2話のオールマイトに「君はヒーローになれる」と言ってもらえるシーンはかなり感動して、うるっときた。

そこからも、良い成績には結びつかなくとも、主人公の心からの行動が評価を得ていくストーリーは見ていて気持ちが良いし、主人公が弱すぎるせいでどんなシーンも良い緊張感で見ることができた。

 

制作は東映アニメーション

ドラゴンボールやワンピースで培ってきた引き延ばしの技術をフルに活かし、最初から展開が全力でスロウだった。

原作は未読だが、読んでいる友人いわく「アニメの1話が原作の1話までしかいかなかった」というのだからすごい。

たっぷりと時間をかけたカメラワークやモノローグ、毎週のように入るさりげない回想や使いまわし、これらが目につかない程度に多用され、それでいてちゃんと面白いアニメになっている。

最初からここまでやっていると、息の長いコンテンツにしようという気概を感じるし、今後の展開も楽しみ。

欲をいえば休まずに2クールやってほしかったが、仕方ない。

2期もあるとのことなので待機。

 

SUPER LOVERS

ホモマンガが原作のアニメ。

別に腐男子でもないので、見るモチベーションは低かったが、なんだかんだ言って面白く、最後まで見てしまった。

 

主人公の晴(ハル)が、虐待で人間不信になってしまった無垢なショタ、零(なぜかこれでレンと読む)のお世話をすることになるというのが、ざっくりなあらすじ。

レンはハルのおかげで初めて人の温もりを知り、人間性を少しずつ身に着けていくのだが、その過程で男同士でもハルへの気持ちを募らせていく。

百合にしろBLにしろ、同性なのに好きになってしまう過程とその納得度が個人的には重要なのだが、今作はその点が非常によくできていた。

そもそも、ハルはレンがホモになるように明らかに誘導しており、無垢なショタを調教していくダメなヤツだったし、その過程はたとえBLでも結構ぞくぞくするものがあった。

 

しかし、レンが、いざその気持ちをハルに伝えようとすると、ハルは及び腰になる。

ハルは自分の心に踏み込まれるのを恐れているタイプの人間で、恋愛関係などにもかなり臆病。

ハルは、「レンを自分無しでは生きられないように仕向けてきた。自分もレンが無しでは生きられない。でもちゃんとした関係になるのは怖い」という、

つまり、ただれた共依存の関係になりたかっただけなのだ!

 

「お前そんな無垢なショタをホモにしておいてそりゃあねーよ!」という態度の連続。

ハルのクズっぷりと、その態度にいちいち振り回されながらも、それでもハルが好きだからと少しずつ距離を縮めていくレン。

と、中々見たことのない恋愛模様だったので、結構見ごたえがあった。

 

最終回では来年の1月からは2期も決定の告知。

別にそんな趣味はないはずなのだが、結構楽しみだったりする。

 

甲鉄城のカバネリ

ゾンビ(カバネ)を相手に戦いながら、「甲鉄城」というなんかすごい鉄道で逃亡する話。

 

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あまりにもカッコ良くて、主人公力の高い、主人公の生駒。

 

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超強くてカッコ良い、それでいて精神的にもろい部分もあって守ってあげたい感もあり、作品の世界観を損なわない程度に性的な魅力にもあふれた、セックスしたいという感情以外抱かせないスーパーヒロインの無名。

 

その他、それぞれ魅力的なキャラクター達。

更に毎回アクションシーンも超絶カッコ良く、他のアニメとは一線を画するレベルの美麗の(主に女の子が)アニメーションで、「今期はこれをみておけば間違いない!」という圧倒的なオーラを持っていた。

 

しかし、毎回「カバネが襲ってくる→倒す→甲鉄城で脱出」を繰り返すだけで、話が広がらず、中盤以降はだんだんと飽きてくる。

そして、美馬がでてきた辺りで一気に冷める。

 

ゾンビ(その他言葉をしゃべらない化け物)は有無を言わさず視聴者が脅威を一瞬で理解できて、登場人物の緊張感を共有できるという意味では便利な装置だ。

しかし、それがもつのは小説や映画程度だろう。

長編やテレビシリーズでこれを使うと飽きる。

戦う相手が言葉を喋らないのだから話が広がらなくなるのは必然だ。

 

そして、ゾンビや言葉を解さない化け物が敵のアニメの場合、中盤以降の展開は大体以下の通りになる。

 

・化け物の正体は実は人間だった(まどマギガルガンティアなど。カバネっていうかゾンビは見れば分かるので、これに該当しない)

・化け物を作ったのは実は人間だった(ザンボット3のガイゾックなど。故意の場合と過失の場合がある)

そして、

・その化け物を使って何か悪いことをしようとする悪者が現れる(カバネリはこれに該当)

 

さすがに小学生の時から15年以上アニオタをやっている身なので、上述のパターンになると「またか……」としかならないし、これだけで一気に冷める。

美馬が出てきた辺りからはもう惰性で見ていた。

 

1話を見た時点でゾンビが敵だったので、正直こういう不安要素は感じていた。

それでも、甲鉄城をはじめとする独特な和風の世界観が何とかしてくれると思っていたのだが、特にそういうことはなかった。

 

最終的には、シナリオがあまり良くなかったもののキャラクターの魅力と絵のクオリティで何とか誤魔化したという印象で終わる。

 

うしおととら2期

原作は未読。それでも古い絵柄でグイグイ動く今作は懐かしくもあり、嬉しくもあった。

 

最初はそんな感じで面白かったのだが、延々同じ調子の話が続き、1期の最後の方で既に飽きる。

今作はたとえるなら「160キロの豪速球」だったのだが、それだって半年間見せられれば打ち返せるようになる。

「白面の者がすごい強い」ということだけで、1期の2クール分を引っ張り続け、更にこの2期の前半もそれだけだったのは結構しんどかった。

 

最終回の1回前とか、今まで出てきたキャラクター全員が一言二言カッコ良いことを言うだけで終わり、話が1個も進まなかったのとかは笑った。

 

文句をつらつらと書いたが、まあなんだかんだいって面白く、見どころも多かった。

 

夏以降も継続する作品

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない

1部から安定した文句なしの最高の出来。

イタリア料理をアニメで見られることに感謝しかない。

 

億奏と音石はゲームと同じキャストで良かった。

由花子は能登より赤﨑の方が好み。

露伴櫻井孝宏に変えて成功。

格ゲーで必殺技を言うなら神谷の方がカッコ良く決まるんだけど、

アニメの本編をやるなら、櫻井の方が露伴の性格の悪さや気持ち悪さがよく滲み出ていると思う。

 

機動戦士ガンダムUC RE:0096

OVAの時から大好きなんだけど、これをテレビで週に30分ずつで見るぐらいならレンタルで借りてきて一気見したい感がすごい。

毎週、アバンの「これまでのあらすじ」が、いつも一番最初から説明しているので、回を追うごとにどんどん長くなっているのが笑える。最長は2分ぐらいだった。

 

・境界のRINNE 第2シーズン

継続的に新キャラを出し続けていて、長期シリーズは大変だなぁと。

新キャラを含めて、女の子が相変わらず全く可愛くない。

話は常に一定のクオリティで、面白すぎることもなく、つまらないこともないので、特に思うことはない。

安心して見れる。

 

双星の陰陽師

超面白い。

春アニメのダークホース、いぶし銀の夕方アニメ。

 

少年マンガ・夕方アニメっぽい結構可愛らしい絵柄、周囲が勝手に決めた許嫁と反目しながらも少しずつ惹かれていくというラブコメ要素、それでいてシリアスなシーンでは結構残酷なキツい展開もあり、それを乗り越えていく熱いバトルもあり、と「少年マンガ」の面白さが200%ぐらい詰まっている。

許嫁とは最初はただケンカするだけのベタなラブコメ相手という感じだったが、

戦闘を通じて互いを段々認め合っていき、欠かすことのできないパートナーとなっていく過程がバディものとしても最高。

 

特に良かったのが9話。

過去に主人公ろくろの仲間を皆殺しにし、ヒロイン紅緒の双子の兄でもある裏切者の悠斗が登場し、ろくろのトラウマが明かされる回。

キレて悠斗に突っ込んでいくも返り討ちにあうろくろ。

兄の悠斗がそんな酷いことをしでかしていたと初めて知り、強いショックを受ける紅緒。

この回のラストは悠斗から命からがら逃げ切ったあとの二人の会話で終わる。

ここが名シーンだ。

 

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ここで二人は初めて互いの名前を呼び合うという非常に良いシーンだった。

この回以降の二人のケンカはだんだん軽くイチャイチャ感も出てきたりと、大きなターニングポイントだった。

春クールのラストでは、バサラという強大な敵も出現。

夏クールも引き続き、楽しみだ。

 

クロムクロ

P.A.WORKS初のロボットアニメ。

青春劇のアニメを作らせたら世界一の会社だが、今作でもその腕前を発揮。

主人公・由希奈の、ロボットに無理矢理乗せられることへのストレスや思春期特有の複雑な感情、

現代によみがえった侍、剣之介の戸惑いや価値観の変化、

そして二人の成長など、非常に丁寧に描かれており、かなり面白い。

 

しかし、総じて地味な印象もぬぐえない。

宇宙人が地球を侵略してきている割に、日本の富山県からでることもなく、ロボットに乗せられる少女と現代によみがえった侍とその周囲の人々のミニマムな問題が主題となっている。

個人的にロボットアニメにはもっと殺伐とした空気や、人類の存亡、体制対体制、みたいな空気が欲しい。

 

また、戦闘シーンもかなりリアリティはあるが、その分、緊張感に欠ける。

1番最初の戦闘シーンは、「1話を見た」で記述した通り素晴らしかったのだが、

ずっと「地味に出来の良い動き」だけが続くとだんだん飽きてくる。

話はそれるが、オルフェンズでも同様のことを思った。

「渋いロボットアニメが見たい」とユーザーは口にするが、実際に見せられると、やはりビームビュービュー、派手な爆発ボーンボーンの方が面白いのかなと思う。

 

上述のように登場人物の心理描写は素晴らしく、ロボット要素を抜けばもっと良い作品に仕上がったのでは?

とも思ってしまう。

2クール目、話の風呂敷がどれだけ広がり、それに対してキャラクターたちがどう成長し、どう話をたたむのかが気になる。

 

途中で投げた作品 

逆転裁判

トノサマンまで見た。

RINNEの裏番組なのが悪い。

しばらくリアタイで見てたけど、忙しくなって見れなくなってフェードアウト。

 

トノサマンとオバチャンが動くのを見て感動した。

 

迷家-マヨイガ-

1話で切った。

っていうか、2話が熊本震災の影響で放送時間がズレて録画に失敗。

恐らくネットで追おうと思えば追えたのだろうが、1話でそこまでするほど惹かれなかったのでそのまま視聴をやめた。

友達の

クラウドファンディングで投資した人が水島努に作って欲しかったもの→ガルパン・SHIROBAKO 水島努が実際に作ったもの→血C」

という感想は笑った。

 

 坂本ですが?

3話で切った。

原作を1巻だけ読んだことがあるが、それと同様やはり出オチ感は否めなかった。

緑川でこれをやる時点で面白かったんだけど、それだけで視聴の継続は困難だった。

 

ジョーカーゲーム

4話で切った。

2話までの、関智一が主役だったときは面白かったけど、3話、4話と「はぁ?」としか言いようがないよく分からない話を見せられて投げた。

なんか色々細かいところが良くできるみたいに褒めてる人が結構いたけど、俺は今の字体で書かれてる新聞が気になったよ。

 

はいふり(あらため ハイスクール・フリート

7話で切った。

「こういうのやっときゃ今のオタクは食いつくんだろう?」というあまりにもデカい釣り針から、嫌悪感先行で叩かれていたイメージ。

しかし、そういう目線を除いて冷静に見ると、最初の数話は面白くて「学生だけで戦艦を動かし、逃亡生活をする」というリヴァイアスを彷彿とさせるシナリオに結構期待できた。

 

しかし、4話、突如、特に何もないまま逃亡生活は終了する。

その後、主人公にだけ「武蔵の友達を助けたい」という目的はあるが、それ以外のキャラに特に航海する理由が与えられず、よく分からないまま話が進行する。

 

更に「戦艦が主軸なのに、黒幕がなんかすごいネズミ」という展開が出てきて唖然。

いや、最後まで見てないから、もしかしたらそうじゃないのかもしれないけど、戦艦物でネズミが敵っておかしくね?

戦艦という閉鎖空間の中でパンデミックが起きるという話でもなかったでしょ。

多少話がお粗末でも、戦艦をカッコ良く動かすのが、このコンテンツの勝ち筋だったと思うんだけど、敵はそんなことやりようもないネズミだよ、意味わかんねーよ。

 

更に7話、「補給ができなくてやべえ」みたいな話が出てくるんだけど、「補給ができなくてやべえ」という切迫感は間違いなく逃亡生活だから生きてくるものだし、「何を考えているのか、何をやりたいのか」が全く理解できなくてここで投げた。

 

俺がシリアス寄りなのを勝手に期待し過ぎたというのもあるかもしれないけど、じゃあ、嘘タイトルとかいう訳の分からない仕込みはなんだったんだっつー話ですわな。

 

 

*1:機動戦士Ζガンダムの主人公、最終回で頭がおかしくなって幼児退行する。