魂は孤独

オーガニックで有機的なものが一つであるわきゃないのに!

アニメオタクを名乗るなら最低限見なければいけないアニメ10選

けものフレンズの記事を書いてから結局また半年近く経ち、続きの記事も特に書かないまま終わった。

夏アニメが始まる季節、毎クールのアニメの感想をまとめるために始めたブログだが結局ろくに続かなかった。

毎クール20本前後のアニメを見て、その一つ一つに語りたいことが山ほどあるのだから、それらを全部書くことは物理的に不可能。

(実際、春アニメも個人的には「すかすか」、「覆面系ノイズ」、「マキャヴェリズム」、「ゼロから始める魔法の書」などが素晴らしく、どれもブログで一本書きたいぐらい)

もはや年に2,3回好きなことを書きなぐるブログでいいやと開き直っている。

 

・事の発端

で、なんで今回久々にブログを書こうかと思ったかというとこれ。

 

 

二週間ぐらい前にツイッターで話題沸騰、オタク達の怒りを買い、キレた人たちから色々な言葉が飛び出していた。

調べてみるとこのツイートで挙げられているスクショは単なるまとめサイトの1つの記事、更にもうちょいググると、どうもvipでこのスレタイでスレを立て、>>1の書き込みがこれらしい。

誤字がある、ラインナップがさすがに若すぎるなど、釣りの可能性も高いが、まさかスレを立てた人もツイッターにまで波及して大漁一本釣りになるとは思わなかっただろう。

 

実はここに挙げてある作品、数えてみると13作品あって、最大で3つ落としても良い優しい仕様になっている。

ちなみに自分は13作品中8作品しか見ていないのでオタクではない。

ラノベ原作アニメは基本的にバカにしてあまり見ない典型的老害なのでこのラインナップだとかなり厳しい……。

 

今回の現象についてなんとなく感じたことを非常に的確にまとめていたブログがこちら。

 

nyalra.hatenablog.com

 

言われてみればオタクなら誰しもこういうことを言いたくなる時はあるし、これが本物にしろ釣りにしろ、こういうことを書き散らしたくなる気持ちはよく分かる。

20代後半のオタクとしては10年前の自分を見ているかのようなかゆい気持ちになるが、苦笑いをニッコリ浮かべてスルーするのがまっとうな大人の反応だろう。

 

しかしここはインターネッツ、マウント取って、偉そうなことを言った者勝ちの死の荒野。

どうなったかは事の発端となったツイートのRT数を見れば分かる。

ただ、こういう書き込みをするのが10年前の自分なら、こういう書き込みにキレるのは5年前の自分だ。

彼らを批難する資格は自分にはない。やはり口を閉ざすのが賢明だろう。(こんなブログを書いてる時点でできていないのだが)

 

当然、一生懸命何も言わないように気を付けてただけで想うところは色々あった。

それが後述のノイラさんのブログを読んで自分もブログを書こうと思い立った瞬間、抑えきれなくなった俺のツイートがこれ。

 

 

 

 

 

○○じゃなきゃオタクじゃないなどと偉そうなことを言うつもりは毛頭ないし、 そもそもアニメなんて自分の好きなものを自分の好きなペースで見れば良いのであって、他人と比べたり、ましてや「オタクであるために」と肩肘張って見るものでもない。

アニメを見た本数が1000本超えようと結局できることといえばSNSで偉そうなことを言えるぐらい。

真面目に受け取って怒ったりはしないで欲しい。

 

とはいえ、自分をオタクである自負している身としては、これが持論でもある。

異論もよく聞くが、俺は圧倒的に「オタクは質より量派」。

アニメ100本しか見たことない奴が「Aという作品は面白い、なぜなら~」といくら頭良さげなことを喋っても、アニメ1000本見たことある奴の「Aは面白い」という一言の方がどうしても説得力が生じる。

自分がいたオタクコミュニティ(大学のサークルなど)も、やはり数をこなしている人が尊敬のまなざしで見られる傾向が強かったし、俺もそれで地位を築いてきた感はある。(更にオタク系の仕事に携わっていると良い武器にもなる)(逆に中高生のクラスメイトとか相手だと普通に引かれるのだが)

これからもツイッターなどでオタク同士の交流がある人なら、ジャンルにこだわらず量をこなしておいて損はないだろう。

 

話がかなり脱線した。事の発端のツイートに話を戻そう。

このツイートがバズってから、だんだん自分が思う「アニオタを名乗るなら最低限見なければいけないアニメ10選」を挙げる流れが一部で形成された。

なんてことはない、ツイッターやその他インターネッツで定期的にある「自分の好きなアニメ10選」を挙げるだけのアレだ。

特に自分がわざわざブログを書こうと思い立ったのはノイラさんのこのブログ。

 

dj-noira.hatenablog.com

 

ちなみに自分は彼のブログで上がっている作品10本のうち3本しか見ていない。

人生色々、オタクも色々である。やはり他人のこういう話を聞くのは面白い。

 

最初のツイートがバズってから2週間前、ノイラさんのブログを読んだのがその5日後、その次の日からブログを書き始めた。

だが、月末で仕事の締切とかあって結局書き上げるのに1週間以上かかってしまった。

本当に今更過ぎるが付き合って欲しい。

 

既に前置きで1本のブログとしてあげても良いぐらいだが、ここからが本題。

恐らく1000本はアニメを見てきたと思われる俺の思う「アニオタを名乗るなら最低限見なければいけないアニメ10選」を紹介する。

 

・順位はつけない

・ややこしくなるのでテレビアニメに限る

・単なる「俺の好きなアニメ10選」ではあるが、選び方は「アニオタを名乗るなら最低限~」に少々影響されているかもしれない

・せっかくの機会なのでイキリ、上から目線、偉そうな言葉を交えて書いていこうと思うが全て冗談、怒らずにスルーして欲しい。

 

・目次 

Yes!プリキュア5

07年放送。全49話。この3年後ぐらいにやっていたTOKYO MXでの再放送で視聴。

まずはプリキュアシリーズの中でも一番好き、どころかこの世で最も一番好きなアニメ。

 

ちなみにプリキュアだけでいくと次点でプリンセス、その次に魔法つかいとドキドキがくる。

個人的にはここ数年のプリキュアの方がフレッシュからスマイルぐらいまでと比べても面白く、10年以上やっても右肩上がりのコンテンツ。

是非見て欲しい。

 

そもそもプリキュア全シリーズ全話網羅しているのはオタクとして当然のこと。

今時の中高生なら「プリキュアは全部見てるわ」の一言で圧倒的な『圧』を放つこと間違いなし! クラスにいるにわかと差をつけろ!

 

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主人公の夢原のぞみキュアドリームは名前に反して将来の夢もなくただぼんやり生きている女の子。

鈍臭くて、運動神経もなく、成績も悪い。夢中になれる何かを探しながらも、飽き性ですぐになんでも投げ出してしまう。

とにかく明るく前向きな性格だけが取り柄の彼女。

しかし、実は内面はコンプレックスの塊であることが11話「のぞみとココの熱気球」で分かる。

出来ることは何もないと自分で思わないためにいつも気丈に振舞っているという彼女の内面に触れた時「この子は自分だ」と思わずにはいられなかった。

 

逆に他の4人はそれぞれ得意なことや能力、目標をちゃんと持っている。

のぞみは自分が何もできない存在だからこそ、彼女たちを尊敬するし、彼女たちの夢を応援する。

そんな真摯なのぞみに他のメンバーは惹かれ、彼女の元に集まってくる。

「自分は何もできない」と思い込んでいる少女が少しずつ周囲や他のメンバーの信頼を獲得していく過程は涙無しでは語れない。

 

そして49話「夢と希望のプリキュア5!」(最終回)、ネタバレになってしまうが、プリキュアになるきっかけとなった妖精ココに自分の将来の夢を告げるシーン。

あのセリフのために、のぞみがココに自分の夢を語る、あのシーンのためにそれまでの49話があったといっても全く過言ではない最高の最終回。

今こうして書いているだけでも胸がいっぱいになり、手が震えてくる。

 

無力感やコンプレックスに苛まれている思春期の人にこそ見て欲しい傑作。

 

新機動戦記ガンダムW

95年放送。全49話。6,7年前、大学生の時、バンダイチャンネルガンダムシリーズをとにかく見まくってたときに見た。

やはりオタクとしてはガンダムシリーズも絶対に外せない。これはアナザーの中でも特にオススメの作品。

 

プリキュアを全部見た」っていうオタクもヤバいけど、「ガンダムを全部見た」というオタクも全く別の意味でヤバい。

これを両方達成してる人間は世には中々いないはず。(実際俺もそういう人を見たことはない)

これができればそこらのオタクとは次元の違うオタクなので、オタクを目指す若者はぜひやって欲しい。

(ちなみに自分の場合、プリキュアは全部見てるが、ガンダムはZZ、V、種と種死、AGE、その他細かいOVAなどは取りこぼしてる)

 

感情のない戦争用のマシーンみたいな少年ヒイロ・ユイを主人公にした作品。

俺が今回上げる作品の中で一番厨二っぽいかもしれない。

特にガンダムデスサイズは中学生が好きそうなガンダムランキング第1位(脳内投票)で、今でも歴代ガンダムの中で圧倒的なカッコ良さと存在感を放つ。

 

HCM-Pro 54-00 ガンダムデスサイズ (新機動戦記ガンダムW)

HCM-Pro 54-00 ガンダムデスサイズ (新機動戦記ガンダムW)

 

 

見たことない人でも「お前を殺す」「私は敗者になりたい」「宇宙の心は彼」などぶっ飛んだ名言をどこかで見たことはあるのではないだろうか。

登場人物達が言ってることは大体頭がおかしく、最初は笑ってしまうぐらいなのだが、

大真面目な顔で、主人公ヒイロ緑川光をはじめとする声優のイケメンな演技で、常にカッコつけながら言うので、ひょっとしてこれは「カッコいいことを言ってるのでは?」「良いセリフだったのでは?」と視聴しているうちにどんどん錯覚してくる。

いわゆる「シリアスな笑い」が満載なのだが、「シリアスな笑い」が成り立つということは、そもそも話が面白く、セリフにインパクトがあるということ。本当に良い出来でないとこうはならなかっただろう。

 

ガンダムシリーズとしては珍しく、群像劇的にストーリーが動く。

多面的な視点で話が展開するから飽きないし、群像劇の一番面白いところである終盤話が一つに収束していく様も見事で、最後の13話ぐらいは興奮しっぱなしだ。

勢力図も全話通してかなり流動的なので少しややこしいかもしれないが、だからこそ通してみた時のシナリオの出来の良さに舌を巻く。

最終的にはヒイロ、ヒロインのリリーナ、ライバルであるミリアルドなど、全てのキャラクターが自分の選んだ道を貫き通すし、終盤ではいかにもカッコつけたクサいセリフが連発されるのだが、その一つ一つに魂がこもり、心を揺さぶるものになっている。 

作り手側とキャラクター達がこの作品の根底に流れる独自の「美学」を貫き通したことが伝わってくる素晴らしい作品。

 

serial experiments lain

98年放送。全13話。10年ぐらい前、高校生の時、ツタヤに置いてあるレンタルDVDのアニメを片端から借りていた時があってその時に見た。

ビバップ攻殻機動隊など、老害シャレオツサブカルアニオタが、こういう時によく上げるアニメの一つ。(挙げた例よりややマイナーかもしれないが)

 

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ある日、中学生の少女である「岩倉玲音」に自殺したはずの同級生「四方田千砂」からメールが届く。 

メールには「私は死んでいない、ただ肉体を捨てただけ」「ワイヤード(今作におけるネットワーク社会)においでよ」などと書いてあった。

その日を境に玲音は奇妙な体験を繰り返し、千砂のメールに興味を持つ。

千砂とコンタクトをとるために大型のNAVI(今作におけるPC)を入手するが……

 

それなりにアニメを見てきて、なおかつ、この作品が大好きで何周も繰り返している俺でも、この作品の魅力を伝える言葉が分からない。まさに筆舌になんとやら。

 

不気味な電磁波の音、灰色の空、白い背景、過剰なまでに描かれた電線、気持ち悪い色をした影、何もかも前衛的で今見ても言葉を失う圧倒的映像。

他のアニメでは見たことがない独特なカットがいくつもあり、見るたびに度肝を抜かれる。

はっきり言って、何周しても意味が全然分からないのだが、だからこそ目と心を奪われてしまう。

 

この作品放映当時、まだ深夜アニメというのはまだ始まったばかり。

この頃の深夜アニメはクリエイターが自由に作った奇妙な作品も多い。とは言っても、今作はあまりにも尖り過ぎているが……。

見るたび、よくこんな意味の分からない企画が通ったなぁ、テレビで放映したなぁ、と感心してしまう。

 

作品自体はインターネット社会で揺れるアイデンティティ、自分の存在性の不確かさを描く。

20年前の作品で、今から見れば原始時代のようなときにこれを作ったのは凄すぎる。

今見ても全く色あせることのない怪作だ。

 

ブレンパワード

98年放送。全26話。WOWOWで放送。10年ほど前、高校生の時、スパロボの二次αをきっかけにレンタルで見た。

ガンダムで有名な富野由悠季監督の最高傑作。

俺は富野がすごい好きなのだが、それはブレンパワードが好きだからに他ならない。

ちなみにこのブログのタイトルも今作の14話のサブタイトルから。

 

オタクなら富野だけでなく、宮崎駿とか出﨑統とか巨匠と呼ばれる人たちの作品は全部と言わずとも大体は見ておいた方が良い。

古い名作を見ているとインターネッツでも自ずと評論家の空気が出ること間違いなし!

真面目な話、仕事で付き合う40代50代の人と話が合ったりするので、割とマジで損はない。(オタクだらけの職場を仕事にした場合に限るが)

 

富野監督なのでロボットアニメだし上述の通りスパロボにも出ているが、今作に登場するメカは厳密にはロボットではない。

オーガニックマシンという半分生物のようなものに乗って戦う。

ちなみにオーガニックマシンには2種類あって、主人公側がタイトルの「ブレンパワード」、敵側が「グランチャー」という。

 

本作は主人公「伊佐未勇」がオーガニックマシンとオルファン(知らない人は「オーガニックマシンの親玉」「宇宙人の遺跡」という理解でOK)の研究に夢中な組織「リクレイマー」から抜け出すことから始まる。

勇の両親は研究者の中でも一番偉い人達。研究に夢中で家族や自分のことなど顧みず、しかもリクレイマーはオルファンと自分たちのためなら他の人類などどうなっても構わないという思想を持った人間の集まり。

そんな家族と思想に嫌気が差した勇はリクレイマーを裏切り、敵対する国連軍(みたいなもの)に協力していくことになる。

 

傷ついた思春期の少年が、外界、自然、ブレンパワード、出会った人々、そしてヒロインの「宇都宮比瑪」と関わり、少しずつ癒されながら成長していく姿は非常に尊い

 

富野監督はそもそも「ガンダム」や「ダンバイン」で一筋縄ではいかない難しい親子関係を描いてきたが、今作では「家族を裏切る」という行為から始まる。

富野監督が考える「家族観」が今作には特に色濃く反映されているように思う。

親のやっていることは許せないし親を憎んでいるんだけど、でも本当に殺すこともできないし捨てきれない情もあるという、複雑な心の動きがたまらない。

他のメインキャラも大体は家族について苦悩しているが、ブレンパワードという未知の生命体に触れていくことで少しずつ自分の人生を開いていく。

 

いわゆる「富野節」が他の富野作品と比べて、一番濃く、最もリズミカルに感じるのも今作(っていうのは俺が美化してるだけかもしれない)。

 

 

俺が富野作品を好きな理由、最新作の「Gレコ」でもここが際立ってたのだが、1つの台詞や短いカットでその人の人生や背景を想像させる技術が凄い。

9話「ジョナサンの刃」には「8歳と9歳と10歳の時と、12歳と13歳の時も僕はずっと待ってた!」「クリスマスプレゼントだろぉ!」という有名なセリフがある。

ジョナサンというキャラが自分に愛情を注いでこなかった不満を自分の母親にぶちまけるシーン。

知らない人はいきなり文字だけで見ても分からないだろうし、本編を見ても最初はビックリしてしまう。

富野節の象徴するかのようなセリフだが、このセリフだけで8歳と9歳と10歳の時はクリスマスプレゼントがもらえず、11歳の時はもらえたことが分かる。

11歳の時の彼の喜びようを想像すると切ない気持ちになる。

そして、12歳で再び貰えなかった時の失望し、13歳の時に諦め、14歳から待つことすらやめる、という物凄い情報量がこのセリフには詰まっている。

それまでジョナサンはいけ好かないジェリドポジションだったのだが、これだけで彼のこれまでの人生や持っている孤独感などが想像できる。

 

他にも21話「幻視錯綜」、核ミサイルを押し返すシーンがある。

もうここなんて「とにかく見てくれ」としか言いようが無いのだが、6人の分の回想を1人0~2台詞、合計数十秒ぐらいの短い時間で描く。

見ているこっちは切なさで胸が爆発しそうになる素晴らしいシーン。

 

とにかく富野アニメの中でも1話1話が濃く、オススメである。

 

スポンジボブ

99年アメリカで放映。日本では00年から有料チャンネルで放映。07年、シーズン4からEテレで放映スタート。現在シーズン9を放送中。自分が見たきっかけはシーズン4の放送時たまたま見たから。

シーズン1から5までは全20話、シーズン6から8までは全26話。合計178話。全部アマゾンプライムで見られる。

ここまで読んできた人なら、プリキュアやらガンダムやらその他古いアニメをやたらと見てきたはずなので、この程度の話数は余裕だよな?

 

オタクたるもの、自国産のアニメばかりでなく、たまには海外の作品にも目を向けるべき。

日本人では絶対に作れない感性を持った作品を見ると良い刺激になる。

スポンジボブに限らず、アメリカのアニメを見た時(パワーパフガールズやマイリトルポニーなど)によく思うのが

 

・他人同士は嫌い合っているのが普通

・ケンカをしても「互いの違いを認めて上げよう」というところで留まり、仲直りはしても日本のアニメのように熱い友情で結ばれたりしない

・その他、うまく言えないが、友人同士であっても日本の作品とはかなり距離感が異なる

 

などだろうか。

普段日本のアニメばかり見ているので、目から鱗が落ちることもしばしばある。

 

ただ、家がケーブルテレビでカートゥンが入るか、よほどアンテナが高くないとなかなか追えたものではない。

しかし、スポンジボブは土曜の夕方にEテレで放送している。それにまだまだ終わらないコンテンツ。大体2年に1回ぐらいのペースで定期的に教育テレビで放映しているので、比較的ハードルは低いだろう。(自分も詳しくは分からないが、本国でも制作ペースが安定していないようなので、それ以上待たされる時もよくある)

 

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スポンジボブ、名前と見た目は知っているがどんなキャラなのか知らないという人も多いのではないだろうか。

舞台は「ビキニタウン(ビキニボトムとも)」という海底都市(国?)。モブは魚、他のメインキャラはヒトデやカニなど。スポンジボブは親族を除けば唯一の海綿動物(?)である。

スポンジボブはパイナップルの家に、ペットのカタツムリ「ゲイリー」と一緒に住んでいる。

 

明るくて毎日を楽しく過ごしている彼だが、空気が読めず、基本的に皆から嫌われている。

しかし、彼は自分が嫌われているという認識も特になく、誰とでもフレンドリーに接しているし、誰もが自分を好きだと思い込んでいる節がある。(しかし、今放送中のシーズン9では彼がイカルド(タコのメインキャラ)から嫌われていることを認識していた。自分の解釈が間違っていた大きな事件だったが、いまだに整理がついていない)

 

例えばパフ先生というフグの女性から「どうして私の人生から早く消えてくれないの!」と言われても「興奮しすぎですよ」の一言で片づけるし、「疲れていたのかな?」などと言って、原因が自分であるとは夢にも思っていない。

皆を嘘の名目で自宅に招いた後、「招待状に書いてあったことは嘘、本当は僕の家族旅行の写真のスライドショーをやるよ!」(そっちの方が嬉しいでしょ?というニュアンスで)ということを平気でやる。

端的に言って毎回狂っている。

 

またスポンジボブはカニカーニというハンバーガーショップで働いている。

スポンジボブはカニカーニで働くことが大好きで、労働が一番好きな時間というキャラ。

カーニさん(店長のカニ)からサービス残業を強要されても喜んで引き受けるし、解雇されそうになったときは「給料はいらないから働かせてください」と泣きつく。 

という、労働厨への皮肉も効いたキャラだ。日本以外でこういうキャラが作られ、ウケているのも日本人としては意外でもある。

 

最初見た時は「頭のおかしいアニメだ」程度にしか思わなかったが、だんだんスポンジボブの悩みの無さや明るさに励まされているし、少なからず自分の考え方や生き方に影響はあったと思う。

このアニメを長い間見てきて、「スポンジボブは他人が自分のことをどう思ってるのか気にせず楽しく生きている、自分もこういう風に気楽に生きよう」と思ったし、

学生時代にやってた超キツいバイトもスポンジボブみたいに楽しくやれば楽しいかもしれないという精神をもってやっていた。割とマジで救われてた。

 

kanon京アニ版)

06年放送。全24話。BS-i(現BS-TBS)で放送。原作はkeyの美少女ゲーム。本当はリアルタイムで見たかったが、家にBSが入らなかったので、レンタル待ちだった記憶がある。(レンタル待ちという今ならあり得ない状況が存在したこと自体、自分で書きながら驚いている)

そもそもオタクは二次元相手に恋をしてしまう存在であり、そんな彼女たちと恋愛ができるこの世で最も偉大な発明である美少女ゲームが大好きなのは当然のこと。

そんな美少女ゲームの歴史に名を残す名作を京アニがアニメ化。今の若い子にはピンとこないかもしれないが、これにはとんでもないインパクトがあった。

この前にAIR、その後CLANNADもアニメ化されているが、今作が個人的には一番好き。

 

どういう訳か海外でも人気が高いらしく、NHKの「所さん!大変ですよ」という番組のたい焼き特集では、海外にたい焼きを認知させ、たい焼きブームのきっかけとなったアニメとして紹介されていた。

 

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(その際、あゆがわざわざ新録で所さんと会話している)

(どうでもいいが、日本人ならたい焼きは当たり前だけど、海外の人が見たら「魚の形してるぞ、なんだこれ!?」という反応にはなりそうだし、海外でブームという話もなんとなく納得できる)

 

美少女ゲームやノベルゲームは選択肢によって進み、いくつものエンディングが存在する。

しかし、アニメは基本的に一本道だ。この構造の違いから生じる祖語に美少女ゲーム原作アニメは絶えず悩まされてきた。

主人公がモテたりハーレムっぽくなっても、ある女のルートに進めば他の大抵の女は身を引くのが美少女ゲーム。しかし、アニメだとこれが主人公の奪い合いになり、ガチ修羅場が描かれたりもする。(初代ダ・カーポなど)

ただでさえこのようなハンディキャップを背負わされるのに、あからさまに他の媒体原作より金のないクオリティで1クールであっさり作られることも多く(キャベツなど)、美少女ゲーム原作アニメは基本的にクソアニメの代名詞みたいなところがある。

 

そんな中、全ルートを2クールかけてアニメ化という無謀すぎる挑戦を行っているが、なんとこれに見事成功している。

メインヒロインのあゆがラストの話になるのだが、あゆルートの話に入る前に他のヒロインルートの話をやる。

ヒロイン達と悲しい別れを繰り返す主人公。そこまで積み重ねてきたものがあったからこそのあゆルート。

これも何周かしているが、見るたび「よくこんなことをやったな」と思う。

美少女ゲーム原作のアニメを作る際、シナリオ関係のスタッフはまずkanonを見てから制作して欲しいぐらい完璧な出来。

 

しかも作画まであり得ない超クオリティで、原作のCGの構図をそのまま使うなど、原作ファンを喜ばせるような見せ方もいっぱい。

更に原作では名前だけしか存在しなかったキャラが出てくるなど、サービスや驚きに満ちており、ただただ度肝を抜く仕上がりだ。

原作を知らない人が見ても絶対に面白いはず。アニメも美少女ゲームも大好きならまず見ておいて欲しい作品。

 

(ちなみに全ルートをそれぞれ数話ずつでアニメ化するという反則手を使い、成功を収めた「アマガミ」という作品もある)

(近年だと「蒼の彼方のフォーリズム」とかは主人公をモブ化させて、女の子たちのスポコン物に変更することで面白くしていたのが印象に残っている。業界の涙ぐましい努力は続ている)

 

MONSTER

04年放送。全74話。原作は浦沢直樹ウィキペディアによると深夜アニメとしては歴代2位の話数を誇るらしい。(1位は75話のはじめの一歩、確かに1年半続いた深夜アニメは他に記憶がない)

放送当時中学生だったが、あまりの陰気臭い画面に最初の数話で投げる。つい最近までTOKYOMXで再放送をしており、それで視聴。

今見るとあまりの面白さに毎週倒れそうになったが、中学生なら見なくても仕方がないとも思える。当時の自分は責められない。

 

今までなんやかんやオタクが見るべき理由みたいなのをひねり出していたが、今作は特にない。

lainみたいに「面白いアニメ」に今作を上げる人をほとんど見たことがなく、完全に忘れ去られているアニメだと思われる。

原作は有名なので、原作が語られ、このアニメ自体は忘れられているといったところか。長すぎるのも一因かもしれない。

 

しかし、全74話、退屈な瞬間がほとんどないぐらいの面白さ。割と長いことオタクをやってきたけど、その中でも1番面白いと断言できるぐらいには凄い物語だった。

また、アニメを見終わった後で原作も読んでみたが、原作ではもはや物足りなく、アニメ版の良さを改めて噛み締めることになった。それぐらい出来が良い。

そもそも原作が面白いからこそのアニメなのだが、今作最大の魅力である「絶望の中に一筋の光を見る」という雰囲気がアニメーションだからこそ原作以上によく出ている。

漫画原作のアニメの場合、通常は漫画数話分をアニメの1話にまとめるが、このアニメは漫画1話分をアニメの1話で作っているところも多い。

他のアニメはそういうことをすると引き延ばしてる感じがするが、今作ではそれがないどころか、良い味となっている。特に毎週良い終わり方をして視聴後の後味がグッとくる。

 

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あらすじをざっくり言うと、ドイツを舞台に、日本人脳外科医Dr.テンマが、自分の手術によって生き返ってしまった殺人鬼ヨハンを殺すために旅をする話。

テンマはヨハンを探す旅の途中、様々な人に出会う。テンマは悲劇的な決意を胸に秘め、人を殺すために旅をしているが、テンマと出会う人々はテンマの人間性に触れ、優しさや情に目覚めていく。

 

その回限り登場のキャラも多いのだが、そういう捨てキャラでも、たった1話だけで「その人がこれまでどんな人生を送り、今どんな悩みを抱えていて、テンマとの交流によってどんな感情が芽生えたか」が完璧に伝わってくる。

この辺は原作者・浦沢直樹の凄いところだ。異常な完成度を誇る短編を書きながら、長編の本筋も進めることができる。

ここの部分をアニメスタッフも分かっていたのだろうか、原作で1話しか使ってない話をアニメでもわざわざ1話で作ったスタッフも偉い。

 

もう大体が神回なのだが、この手の回で素晴らしかったのは9話「老兵と少女」、18話「5杯目の砂糖」、21話「幸せな休日」など。

特に素晴らしかったのが62話「楽しい食卓」である。

この回で初めて登場し、そしてこの回のうちに殺されるミラン・コラーシュ(声:大塚明夫)というキャラがいる。

ミランペトル・チャペックという黒幕(多くの子供を犠牲にしたヤバい実験を行い、更にヨハンを生み出した)の一人の友人だった男。

チャペックに協力したせいで多くの人たちや自分の息子まで死なせたことへの罪悪感から、チャペックを殺そうとしている。

 

視聴者としては突然知らないオッサンが出てきた訳なのだが、それが――、

今作の話全体を通してみた時にこのキャラがここで出てくるのは必然であるという納得感があり、

彼がどんな人生を送り、どうして今ここにいるのか、何をどういう理由でやろうとしているのかが伝わり、

更には視聴者に「死んでほしくない」という思い入れを持たせた上で死亡フラグが立ち、

最後はチャペックのボディガードに念願果たせないまま殺されてしまう 、

――という、こんなに濃い内容がこの62話の1本にオールイン。

しかもここでニナ(第二の主人公でヨハンの双子の妹)がチャペックを見つけるなど、本筋まで進行している。

 

もちろん全体を通しても最高に面白い。

最後のルーエンハイムで起こる虐殺を防ぐためにメインキャラが終結していく様なんて

もう! もう! 凄すぎる!

 

本当に見て欲しい!!

 

へっぽこ実験アニメーション エクセル・サーガ

99年放送。全25話(+未放送1話)。小学生の俺が深夜アニメを見るようになったきっかけ。

 

この作品がたぶん今回挙げてる10作の中で1番マイナー。今作はMONSTER以上にわざわざオタクが見るべき理由は無い。

 

じゃあなぜ挙げたかというと、俺が今まで見たギャグアニメの中で一番面白いから。

当時小学生だったので、笑いのツボが浅いことや思い出補正も多分にあると思われるが、とにかくこれを超えるギャグアニメには出会ったことがない。

今見ても腹がよじれるほど笑えるので、多分俺の言っていることは正しい。(ただ単に刷り込まれているのかもしれないが)

 

若者は信じられないかもしれないが、当時原作を無視したアニメオリジナル展開があるアニメというのは決して珍しくなかった。(というよりこの頃のアニメの評判の悪さが今の原作通りを徹底したアニメが作られるようになった理由だとも言える)

今作はその中でも一番過激な作品だった。

  

1話のサブタイトルは「六道神士殺害計画」。六道神士とは登場人物ではなく原作者である。

実際に原作者がアニメに登場、ラストは主人公の美少女エクセルが原作者を殺して終わるという衝撃的すぎる1話だ。

その後もアニメオリジナルキャラが何人も登場しては大活躍。原作の話が若干元になっているものもあるが完全にオリジナルの展開が続くアニメだった。

 

しかもパロディネタも濃く、毎週六道神士(殺されたはずだが)が「○○の回にすることを許可します」と言って様々なアニメに変貌する。

SFパロの回、B級映画パロの回、スポ根パロの回など毎週ジャンルの違うアニメになっていた。(こういうのの元ネタなんだろうと気にするヤツはオタクになる)

本当に毎回ぶっ飛んでいて、初見の時は死にそうになるまで笑い転げていた記憶がある。

 

こんなアニメなので当然原作ファンからは叩かれる結果になるが、そういうファンに向けて「単行本をそのまま読んだドラマCD」(マジで効果音なども声優がそのまま読み上げている)というケンカを売っているとしか思えない商品を販売しているのもクレイジーだ。

 

「エクセル・サーガ」 おしゃべり単行本1?単行本そのまんま

「エクセル・サーガ」 おしゃべり単行本1?単行本そのまんま

 

 

今作を語る上で欠かせないのが究極の早口。

以下の次回予告は今作の象徴として有名なもの。

最初の数本で良いので見て欲しい。

 

 

本編もマジでこのペース。本当に息をつく暇もない凄いアニメだった。

近年だと「監獄学園」や「このすば」が好きだった人にはオススメできるかもしれない。

 

他にも黒歴史声優ユニット「エクセルガールズ」とか、原作クラッシャーとして有名なワタナベシンイチ監督(通称ナベシン)自らカメオ出演とか、語れることはまだまだあるのだが、どれも長くなるので割愛する。

 

ちなみにナベシンは今「リルリルフェアリル」で絵コンテ・演出を定期的にやっている。

監督以外の仕事の場合、彼の色は抑えめなのだが、それでも「あ、今週は見やすいな」、「画面が面白いな」などと思ったら大体ナベシン

スタッフには疎いし、アニメを見ても作画や演出が誰々などとはほぼ分からない自分が唯一気付ける人だったりする。

 

SHIROBAKO

14年放送。全24話(+未放送2話)。

リアルタイム当時は仕事が忙しくて見られなかった(勤め人時代、ほとんどアニメを見ていない時期があってそれが空白となっている)が、去年の正月にTOKYOMXで一挙放送をしていて、それを録画して見た。

 

ここまで8本のアニメを挙げてきたわけだが、どれも10年以上前だったことに気づく。さすがに老害すぎると反省して、予定を変更し、近年のアニメを急遽ピックアップした。(もうだいぶ手遅れだが)

そもそも「俺は他のヤツとは違う」がモチベーションになっているオタクだったので、「ツタヤに行って、一昔前の作品を見る」ということを10代の時に繰り返していた。

その影響でラインナップだけ見ると実年齢より高くみられそうだが、本当に20代後半である。

 

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アニメの制作現場を描いたアニメ、という点だけでもオタクが見るべき理由は十分だろう。

アニメの現場で働いたことがないので本当かどうかは分からないが、知らない人に「本当にこうなんだろうな」と思わせるぐらいにはリアリティのあるアニメだ。

アニメは一つの作品にたくさんの人が関わっているものだから、たくさんの登場人物が出てくる。

この一人一人に背景があり、クリエイターとしての悩みがあり、時には衝突することもあり、それらを一つ一つ乗り越えてアニメが完成していく過程は本当に感動的。

周囲から疎まれていたり、「使えない」と思われていたスタッフが力を発揮するなどのにくい展開もたまらない。

 

主人公宮森あおいをはじめ、どのキャラにも感情移入できる。

もう1クール目が終わる頃には常に心を動かされっぱなし。

特に23話のラストがこの作品の一番の見せ場だが、その瞬間なんて俺は一緒にあおいちゃんみたいに泣きそうになった。

 

SHIROBAKOがアニメ業界のリアルかどうかは知らないが、少なくとも「スタッフ達がどういう想いでアニメを作っているか」というか「こうありたい理想像」みたいなものは詰まっていると思った。

それぐらい作り手の熱意や魂を感じる名作。

10年後に「好きなアニメ10本を挙げろ」と言われても、きっと挙げる人は残っているだろう。

 

12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~

16年放送。分割で全24話。リアルタイムで視聴。去年1年間で最も面白かったアニメ。

 

原作はちゃお。タイトルの通り、小学6年生達の恋愛模様を描く。

大人はこの作品を見た時、「小学生で恋愛てw」みたいにあざ笑うが、この作品は恐らく小学生低学年ぐらいを対象としており、「自分が数年後にするかもしれない憧れの恋愛」を描いているのだから、そういう物言いは無意味だ。

 

12歳。に関しては当時の春クールまとめで色々書いているのでこちらも参照。

 

chiharu-tknzm.hatenablog.com

 

この記事ではその後の2クール目について書いていこうと思う。

 

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今作も話が佳境に入ると話が重くなっていく。

家族から「小学生で付き合うのはおかしい」と言われたり、花日と付き合いだしても高尾を狙う心愛ちゃんに「ずっとこのままなんてあり得ない、どうせその内別れるのよ!」などと言われて悩んだりする。

花日と高尾は「ずっと一緒だよ」と約束していたが、人の気持ちに永遠なんて本当はありえないということに気付いてしまう花日。

中学生になったとき、そして更にその先、今のままでいられるなんて保障は全くない。

 

考えてみれば、例え高校生の恋愛だろうが、大学生の恋愛だろうが、将来どうなるかなんてわからないし、彼女達の不安は恋愛をする上では普遍的なものでしかない。

しかし、小学生という設定にすることで、この不安を限りなく大きなものにしている。

このタイトル、このテーマでしか描けないものを扱いつつ、その実、恋愛をしていく上で普遍的なものを表現しているところが非常に素晴らしい。

 

そんな不安に震えていた花日を気遣う高尾。

そして、二人が出した結論は「この先、どうなるかなんて分からないけど、できるだけ今の気持ちを大切にし続けよう」、「相手が自分のことを好きでいてもらえるように互いに努力をし続けよう」だった。

彼女たちが出した結論にもとても感動してしまった。年齢なんて関係ない。彼女たちは恋愛の究極の境地に至ったのだ。

俺は本当に、心から祝福するような気持ちになった。

 

もしかしたらこの先、二人は別れてしまうかもしれない。しかし、その時には互いに納得できるし、決して悪い別れ方はしないだろう。

その後も、別の人と良い恋愛ができるだろうし、大人になっても、この時のことを思い出して、幸せな気持ちになれるだろう。

そんなことも考えてしまったが、きっとこの2人なら大丈夫だとも思えた。

 

マジで心を打たれてしまった。

 

おわり

長くなった。本当に長くなってしまった……。

ここまで読んでくれた人がいるかどうかわからないが、いたらお礼を申し上げる。

 

これからも体力と興味が続く限り、たくさんのアニメを見ていきたい。

アニメはどれも大体面白いのでオタクは見たことないアニメをどんどん見ていこう。